2023ー24年用おせち開発スタート
2024年度のおせち振り返り
2024年の新年に食べるのおせち開発が始まりました。
おせち業界では、1月に振り返り、2月に開発がスタートし、遅い所でも3月には始まります。
開発をスタートする時期はバラバラですが、今年は各社動き出しが早いですね。
というのも、例年5月、6月にはある程度の価格ベースが決まり、販売先に見積もりを提示します。
しかし、昨年(2022年)は夏と秋に2回値上げが発生し、5月6月に値上げを想定して値付けを多少していたものの
それを大きく上回る価格上昇があり、大変でした。
そのため、今年(2023年)は大きく値を上げた食材や手配が難しくなった食材などを見直し、入れ替え作業を行う必要があります。
おせちは平均3段重で35品~45品程度の品目数が入る事が多いですが、仮に全部仕入れ先が違う場合
35~45社と細かい打合せを行う必要があります。→けっこう大変です。
いけ森おせち 振り返り
→2022年にくらべ、2023年は価格上昇を見越して、価格を出来るだけ抑える為に4人前から3人前に規格変更。
焼魚のランクを上げるなど、グレードはUPさせ満足度は維持。
販売数量は伸びたものの、開発者的にはもう一つ納得がいかない。納得がいかないというのは、グレードはあがったものの
ビジュアル面で蓋を開けたときの感動が足りない。と感じています。
なので、蓋を開けたときの”わぁ!”というものをプラスしていきたい。
北陸コラボ 振り返り
→おなじく、北陸コラボも少し小型化させて価格をさげて販売。こちらは販売数が減少。(ぶっちゃけます)
しかしながら、見た目、味についてはけっこう納得していたので残念です。
開発者としては、コラボおせちが一番美味しくできていました。
原価率も高くあまり儲けはありませんでした。この北陸コラボはちょっとやり方を考えなおす必要があります。
なぜ消費者の心をとらえる事が出来なかったのか、分析をします。
サラマンジェフ二段 振り返り
→このおせち、原価が上がりすぎて、赤字でした。今年はやめるかもしれませんが、熱烈ファンも存在しますので
北陸地域限定で販売するかもしれません。
サラマンジェフのお店実際に食べにいくと、かなり美味しいんです。
『福井に行ったらわざわざ食べに行ってください。』と ちゃんと胸を張っておすすめ出来るお店。
皆さんは、自分がおすすめするお店って、どういうお店ですか?私は、自分が食べて感動した所です。
感動しなかったお店って、ここ食べてみて!ってならないからです。
おせちでも実際に届いた方の声としてはかなり評価高いんです・・・・。
美味しいものと売れるものは違うとよく言いますが、難しいものですね。
2024年度の開発について
さて、当社でも新しく開発を行っていくのですが、いけ森の大将と共同開発を行う前提ではありますが、
実際に購入していただいたお客様からのご意見などを参考に作っていく 参加型おせち の要素も含んでおります。
良かったら、ホームページの問い合わせから、ご意見など送って頂けると幸いです!お待ちしております。
参加型おせちのリスク
以前、完全参加型おせち をやった事があるんですね。意見の多いものをまとめておせちにしたんです。
すると、まぁ なんということでしょう
茶色いおせちが出来上がりました。
でも、みんなの声をまとめるとそうなってしまったのです。でもこれって、売れる気がしませんでした。
昔、マクドナルドがユーザーの意見を反映させて作った”サラダマック”を作って大失敗した事がありましたが
それと同じだな・・・ってあたらめて思いました。
なので、ご意見を参考にしながら、工夫できる所に活かしてく 気づきをいただく
という風にしながら開発していく方針です。
なら、聞くなよって言わないでくださいね。ちゃんと聞いて自分では見えなかった盲点が必ずあるので
それを形にしていこうと思っています。
是非ともご意見ご感想よろしくお願いいたします。